2022/05/21 20:42
しかし困ったもんですなぁ 21世紀にもなってこんな大々的な戦争になるなんて 何をやっとるんや人類は(`ヘ´) フィンランドとスウェーデンがNATO入りを表明 長年中立の立場を保っていた北欧二国ですが これは歴史的な大転換だそうです 欧米サイドにとっては歓迎されるように思うけど 実は危険な展開になる恐れがあるんですよね 同盟なんてものは大きくなればなるほど軋轢も生じてきます 世界が赤組白組みたいに真っ二つに分かれるということはですね 否が応でもどちらかに加担せねばなりませんし 容易に世界大戦に突入するリスクが高まるわけですわ 世界でも社会でも組織でも中立の立場ってのは必要なんです いわゆる緩衝地 クッション役ですね みなさんはどう思われますかな まあ そんな話は置いておいて 今日はある逸話をご紹介いたします 今の世界情勢に通ずるところもあると思いますので しばしの間お付き合い下さい~ ある日ある時 ブッダはとある話を耳にします なんでもシャカ族に隣国のコーサラ国が侵攻しようとしているそうです ちなみにブッダを一般的にお釈迦さまと表現するのはシャカ族の出身という理由からです シャカ族はちっちゃな国ですがコーサラ国はかなりの大国です 何となくロシアとウクライナのシチュエーションに似ていますね。。。 この頃にはブッダはもちろんのこと元シャカ族の親族たちは ほとんどが仏門に帰依してすでに国を離れていました で 大軍を率いたコーサラ軍がシャカ族の国へと侵攻してきます 軍を率いるコーサラ王は一本の枯れた木の下で瞑想をしているブッダを目にします 王は言います 尊師よ何故にあなたはこのような枯れた木の下におられるのですか 他に青々と茂っている木がたくさんあるではないですか ブッダいわく たとえすぐに朽ち果てる運命であったとしても 私にとってはここがいちばん安らぐ場所なのです… もちろん王はブッダがシャカ族出身なのは知っていましたので その故郷を想う気持ちをすぐに察しました そして王は軍を反転させて撤退していったのです はい めでたしめでたし。。。 しか~し! 話がここで終わってはちっともおもろないんですわ それから数か月後 またもやコーサラ軍が侵攻にやって来ました で またブッダは枯れた木の下で瞑想をしています そしてまた王は軍を撤退させます さらに数か月後 またまた同じことの繰り返しで王は撤退します さらにさらに数か月後 四度目です しかしブッダの姿はどこにもありませんでした コーサラ軍はそのまま侵攻し やがてシャカ族は滅ぼされました その様子をブッダと弟子たちの一行は 少し離れた小高い丘から無言で眺めていた…と言われています ここでピンときた方もおられると思います そうです 仏の顔も三度まで…っていうことわざはここから来ています ではなんでブッダは三度で止めてしまったのでしょうか 王が侵攻を諦めるまで何度も何度も繰り返さなかったのでしょうか ブッダほどの聖者ならこんこんと説得して止めさせることも出来たはずです その答えはですね ブッダはシャカ族が滅んでしまうってわかっていたんです それは誰にも止められない運命なんです シャカ族は少数民族の国ではあったのですが 勤勉で文武両道に長けていた民族だったんですよね いわゆる少数精鋭ってな感じですかな ブッダも若かりし頃は王子として英才教育を受けてきました ですがその気質が裏目に出ると プライドが高くて負けず嫌いでそれが高じると傲慢という一面が現れるんですよ ブッダはすでに出家前からこの気質が民族を滅ぼすことを予想してました 話はさかのぼって シャカ族を滅ぼした王の父親がコーサラ国王の時代です 国王は誇り高く勤勉なシャカ族の民族性と 何よりもブッダが出現した民族に非常に敬意を抱いてたんです 自分の妃に是非ともシャカ族からもらい受けたい…と で その願いが叶って 王子(シャカ族を滅ぼした王)が生まれます 王子は青年となりある日シャカ族の国へ旅行に行きました すると何やらコソコソと陰口を耳にしてしまうんです その内容がこうです あの王子の母親は召使いに生ませた子だ・・・ まあこういうことです コーサラ国の人間などに誇り高いシャカ族の娘はやれんわい! 身分の低い女性をあたかも高貴な娘と見せかけて嫁がせたのでしょうな 怒りに狂った王子は両親に対しても軽蔑をします 母親を国から追い出し父親を失脚させ即座に王位に着いたといいます そしていつかシャカ族を皆殺しやぁ~!と誓うのです なんかプーチンっぽい?イメージですかなぁ まあ 原因をつくったのはシャカ族かも知れませんけど 怒り狂って殺戮したらアカンで(๑`^´๑) ブッダが説いた教えの基本は因果応報 あらゆる現象にはすべて理由があるのです なるべくしてなったわけです 案の定 後にコーサラ国はやはり大国のマガダ国によって滅ぼされました ブッダが三度だけチャンスを与えたのは シャカ族を救うためではなく むしろコーサラ国王のためを思ってなんです 彼をそうさせた原因がシャカ族にあることをブッダは申し訳なく思っていたのかも知れません ブッダは中道を説きましたのであくまで中立の立場を貫いたのです でも結局その思いが伝わることはありませんでした プライドは慢心を起こし それによって他の怒りを誘う そして怒りは必ず身を滅ぼします 戦争もそうですが 私たちの周りで起きる人間関係のいざこざも 結局はそういうことなんですよね プライドと自信は似ているようで違います プライドは自分に対する幻想です なので案外容易に壊れたりします 壊れるとその怒りをどこかに向けたくなります 自信は文字どおり自分を信じる心です 主体が自分の心なのでそれは確たるものです 長い人生で多少の浮き沈みはあったとしても 壊れたりすることはないのです でもこのシト 一度も怒ったことないんですよ 無駄なエネルギー使うだけだもんね ワンコでありながら 管理人も見習いたいところです 進化を求めて色んなことを知ったり経験したりすることは 確かに素晴らしいことだとは思います でも前を走り過ぎると 時にはそれが自分自身を締め付ける原因になることもあります たまには立ち止まって振り返り 楽しそうに笑いながら のんびり後から歩いてくる人たちも見てみましょう ふとそんな人たちを羨ましく思えるかも知れませんね ならば共に楽しくのんびり歩めばよいのです 楽しくなければ人生じゃないです それがただ単に食べるためだけだとしても 自分が楽しければ それを見た周りの人も楽しくなってくるもんです もう怒りと恨みの伝染は断ち切りましょう 止まれ! 振り返れ! そして見よ! プーチンだって誰だって ワンコだってニャンコだって みんなみんな幸せを願って生きているのです 管理人のひとり言食べること以外はほんと無関心なサラっち