2022/04/05 09:39


アカデミー賞の国際長編映画賞に輝きました

日本作品の受賞は「おくりびと」以来13年ぶりだそうです

あれも良かったですねぇ~ 内容は忘れましたが^^;

さて ドライブ・マイ・カーですが

アマゾンプライムで有料配信していましたのでさっそく観ました

実はちょこっと先入観を持ってましてね

以前に村上春樹氏の原作を映画化した某作品を観たことがありまして

なんかダラダラしていて途中で観るの止めたという苦い経験?がありましてね

まあ村上春樹氏の小説は読んだことがないので

原作もダラダラしてるのかな?なんてヘンな偏見を持っていたわけです

で この作品も3時間におよぶ長編から想像できるように

やっぱりなんかダラダラしてますなぁ~ 特に前半が・・・

原作は短編小説ということなのでそんなことはないんでしょうけど

なんか登場人物それぞれのシチュエーションが重いんですよね

なので作品全体にもどよ~んとしたものがのしかかってくるんです

それがこの作品の意図であることはわかるんですけど

どうもハッピー&ライト好きの管理人にはちょっと・・・

もちろんこういうヘビーなのが好きな方もおられるでしょう

ま そのへんは好みのもんです

ちなみにネットの口コミでは国内での評判はあまり高くないようです

こういうシリアスなヒューマンドラマでは文化の違いが評価に大きく左右するんでしょうな

ただ感じたのはこの受賞はタイミング的なものもあったような気がします

長引くコロナ禍やロシアウクライナの戦争など

世界は今本当に混沌とし人の心も荒みがちです

お気楽平和な日本人ではなく世界はそれを敏感に感じ取るんでしょうね

人は誰でも少なからず心に闇を抱えているという前提で観るのなら

とことん闇に焦点を当てるという意味ではタイムリーな作品と言えます

もちろん良かった部分もそれなりにあります

三浦透子さんのミステリアスな役どころが印象に残りました

この人 今まででもチョイ役で見かけていましたが

個性的な顔立ちであるが故 陰キャラ役が多かったんですよ

まあこの作品にピッタリだと言えばそうなんですけど・・・

今はNHKの朝ドラにも出ておられますよね

今後が期待の個性派女優です

あと 歌もめっちゃ上手いんですよ

「天気の子」の挿入歌である「グランドエスケープ」って曲

ぜひYouTubeで検索してみてみてください~♪

でまあ 主演は西島秀俊さんなんですが

忘れてならないもうひとりの主役がいたってことに観終わった後で気付きました

それは何を隠そうタイトルの通り マイカーがキーポイントなんですわ

このマイカーを擬人化して観るとまた違った感想が出ると思います

いや むしろこの作品の主眼はそこなのかも知れません

マイカーからの視点で人間たちの葛藤を見ると

これはこれで作品としてはかなり魅力が出てきます

ある時は笑い ある時は怒り ある時は悲しみに打ちひしがれる

めまぐるしく変わる人々の心を知ってか知らずか

そんなことは一向に意に介さずマイカーは黙々と忠実に仕事をこなします

物語の中盤から 不本意にも初対面の女性ドライバーに愛車の運転をまかせるハメになります

一見頼りなさそうな若い雇われドライバーですが

彼女もまた黙々と忠実にそして確実にハンドルを操ります

心に闇を抱えた主人公 過去の自分に囚われたドライバー

そして闇を闇とも感じない機械=愛車

この三者は細くて途切れそうなある種の「愛」でかろうじて繋がっていたのかも知れません

愛がある故に闇が生じるのなら

その闇を突き抜けるのもまた愛なんですよね


ところでこのマイカー

サーブっていうスウェーデンのメーカーの車です

ボルボと並んでいかにも北欧っぽい味のあるデザインだったんですけどね

10年ぐらい前に破産して今はブランドすら消滅しています

このへんの哀愁感も意識しての車種チョイスだったのでしょうかね

管理人的には国産の旧車の方が日本色が出て良い気がしたんですけど

映画全編を通してグローバルな多様性がひとつのテーマになっているようで

そのあたりが海外で評価を受けた要因でもあったようです

原作小説でも車種は同じなんでしょうかね?

特に我々世代の男にとって

車への愛着心というのは女性にはあまり理解されないみたいです

免許を取って初めて中古の車を買った時の喜びと言ったら。。。

ローンやガソリン代であっぷあっぷしながらも

週末は必ずナイトドライブを楽しんでいました

ほんと楽しい時も悲しい時も落ち込んだ時も

いつもそこにはマイカーがあったのです

いつまでもどこまでも地の果てまでも行ける気がしました

そう 車はただの機械ではないのです


で 映画の総評ですが

ぶっちゃけ あ~よかった~って感動するもんでもないです

何かを考えさせられる…ではなく 何を考えたらええのや?って

やっぱりちょっと得体の知れないモヤモヤが残りますね

まあそれがこの作品の狙いなんでしょうが・・・

一見プチハッピーエンドに見えますけど

結局最後は心の傷の舐め合いのような終わり方なんですよ

やっぱ人は根本的には救われない生き物なんですかね

なので傷を舐め合ってでも

何かと共に生き延びるしかないんでしょう

それが家族なのか恋人なのか車なのかペットなのか

人によって様々です

って管理人的にはそう結論付けしちゃいましたが

ほんとこれは観る人の境遇によって感じることがかなり違ってくると思います

仮に今後自分自身の境遇がコロッと変わった時

もう一度この作品を観るともっともっと深い何かを感じるかも知れませんね

まっ 観て損はない作品であるのは確かですが

評価はあなたの闇?次第です(ᅙωᅙ)ムフフ

みなさんはどう思われますかな?

ではまた~ヽ(・∀・)



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