2021/12/31 18:40
今年もコロナによる手づくり市の中止が続きましたが 10月からの最も賑わう3ヶ月は通常に開催され 気持ち的に明るい希望が持てる年末となりました 今後もオミクロン株のまん延が気掛かりですけど 基本的な感染対策をしっかりしていればそう怖れるものでもない気がします コロナ禍になってからトンとお顔を見なくなったお馴染みさんも この秋に久しぶりにお越しいただいたりで あらためて多くのお客さまに支えて頂いていることを実感いたしました 感謝です… コロナで亡くなる方もいらっしゃるので不謹慎かも知れませんが 布工房ののにとってはモチベーションの変革点でもあった気がします 商売ってのは慣れてくると無意識のうちに調子に乗ってしまいがちですが 市の中止が続いて初めてそれに気付き そして省みることが出来ました 世の中には絶対的な悪も善も存在しません コロナ禍であっても心次第で良くもなるし悪くもなるってことです ブッダにしてもイエスにしても 誰もが幸せになれる道を説きました そのキーワードは反省と感謝だと思います 心からの反省と感謝は幸せの道への第一歩なのです 内輪の話になるんですけど 先日お袋が入居している老人ホームに日用品を届けに行ったんです まあ毎月月末には必ず行ってるんですがね けっこう感染対策はしっかりされていて かれこれ1年以上は顔を見ていない状態が続いてたんですが 何を思ったか先日はお袋がエントランスの椅子に座って待ってたんですよ 感染者数も落ち着いてきたこともあって 個室には入れませんが間隔をあけての短時間の面会はオッケーということです 久々に見るお袋は少し痩せた感じでしたが相変わらず元気で ホームにもだいぶ慣れたのか居心地の良さそうな感じでした 以前からそうだったのですが面会の度に口癖のように おとうさんに感謝してる…って言うんです まあ実際 親父の遺族年金で何とか不自由なく暮らせてるのでね でも実の息子から言わせてもらうと 親父が生きてる時はしょっちゅうグチ言ってましたがねっ いなくなってから初めて有難みがわかるって言いますが まあ身勝手なもんですよね~人間って。。。 生きてる時に感謝しとけっちゅうねん! でもそのくせお袋は 早よお迎えに来てくれんかなぁ~なんて言うんです なんか矛盾しとるんですよね 結局は楽に生きて楽に死にたい そして死後は天国で楽しく暮らしたい 要するに苦しみたくないんですわ… 一切皆苦 ブッダがまず最初に悟った真理はそれです そもそも生きること自体が苦しみなのです 自分自身が苦しみの海で溺れているという自覚がない限りは 本当の幸せなんか見出せるはずもないんです 親父が亡くなってしばらく後 引き出しの手帳に遺言っぽいことが書かれていたのを発見しましてね もっとも貯金もお宝もない親父なのでそんな大袈裟なものではなく まあ それぞれ家族ひとりひとりに向けた走り書きです で 管理人に向けてのメッセージはこれ 母を頼みます・・・ それだけか~い…と思いました なんかもっと感動的なセリフでも書いとけや! でも今だからこそ感じるんですが このひと言には親父の思いが凝縮されていたのです ワンマンな昭和の男でしたが 誰よりもお袋のことを気遣っていたでしょうし 子である私たちを信頼してくれていたんだなぁ~… 1年以上ぶりのお袋の幸せそうな顔を見てちょっぴり安堵しました 今のところはなんとか親父の言いつけを守れてるな…って たとえ上っ面だけの感謝であったとしても 結果的にお袋は今の現状に満足しています きっとそれは年金などと経済的な理由だけではないはずです とりあえずは感謝の言葉と幸せそうな表情があれば 苦しみの海に於いて小さなイカダぐらいには乗れることでしょう 思い出しましたが… 親父からお袋に宛てた最後のメッセージは確か ねぎらいと感謝の言葉でした… 生前には決して口に出すことはなかったですけどね・・・ 今年最後の大パーティー! それぞれお土産を持参 長男はたねやクラブハリエのお菓子(地元ですが) 次男は長野のお酒いろいろ もしかして親が喜ぶ顔を想像しながら選んでくれたのかな? ふたりとも仕事に追われる日々のようですが たとえ束の間であっても 幸せを実感できる生き方をしてもらいたいものです これから何十年と苦しみの海でもがくことになるけど 乗り切るためのイカダは自分自身で作っていかなくてはね 自らを島とし 自らを拠りどころとせよ ブッダが弟子たちに残した最後の言葉です 真の幸せとは誰かから与えられるものではなく やっぱり自分自身で築くものなんですよね~ 今年一年のご愛顧 誠にありがとうございました 来年もどうぞよろしくお願いいたします 布工房のの今年も大晦日は長男と次男が揃います