2021/11/20 20:16

  

今日はサラっちの生い立ちについて語りたいと思います

ブログをご覧の中にはサラっちファンの方も少なからずおられると思いますので・・・

生い立ちといってもサラっち自身のではなく犬種のお話です

日本スピッツって今では少ないようです

サラっちを飼う前に梅小路公園で一度だけ見ましたが

その後8年以上になりますが他の子を見掛けたことありません

若い方からは「何ていう犬種ですか?」と聞かれることもありますが…

逆に年配の方からは「懐かしい~」って言われます

そしてその後にオマケのひと言が・・・

キャンキャンよう吠えとったやつや~

確かに管理人が幼少の頃は珍しくも何ともない犬でした

確かにいつも吠えてるアホ犬みたいな印象でした。。。

夫婦げんかで妻のマシンガン口撃に対する夫の精一杯の反撃は決まってこうでした

スピッツみたいにキャンキャンいうなっ!!

いちおう飼い主として擁護させてもらいますが

日本スピッツという犬種は本来は利口で穏やかな性格なんです

昔は流行りの犬を無節操に乱繁殖してたんですよね

そのうち違う犬種の血も混ざってカオス状態になったのです

性質も神経質になり 毛色もベージュっぽくなり

本来のスピッツとは似て非なるものになってしまったのです

で その後間もなく外国産の小型犬ブームが到来し

中途半端なサイズでよく吠えるスピッツもどき?は敬遠され

一時は絶滅かと思われるほど人々の記憶から忘れ去られてしまいました

なんとも悲劇のワンコでしたのですよ

でも世の中にはコアなファンがいるもんですね

日本スピッツの復興に立ち上がった一部のブリーダーたちが

営利目的は度外視して厳しい管理繁殖のもと再興させたんです

なので出回る数からして少ないのです

特に関西圏ではブリーダーはほとんどないそうです

サラっちも生まれは福島県です

やっぱり穏やかで滅多に吠えないですよ~


日本スピッツは日本が原産ではありますが

そのルーツはジャーマンスピッツの白毛犬とサモエドなどの白い北方犬種を掛け合わせたものと言われています

とことん白色に特化して確立されたのでホワイト以外はない犬種です

戦後の高度成長期 少し余裕の出てきた庶民たちは

欧米に見習って見た目が優美なペット犬を求めました

それまでは地味な和犬しかいなかったのでね

ところが生活様式は急に欧米のようにはなりませんわな

結局は屋外の犬小屋で番犬代わりとして扱われ

それ以上のものにはなりませんでした

再度言いますが 悲劇のワンコなんですよぉ~(涙)

ちなみにジャーマンスピッツはその名の通りドイツ原産で

毛色も様々あり 大きさによって種類が分類されています

その中で最小のものがポメラニアンという独立した犬種になりました

なのでスピッツとポメは親戚です

スピッツを知らない若い人からはポメのでかいやつだと思われることがあります


古来から日本では白色は清浄な色とされています

花嫁が着る白無垢もそうですが

白装束ってのは身も心も清浄になってあの世へ赴くって意味なんです

その流れで白い動物も神の使い的な存在で扱われているんです

確かに…神社の神事で使うのは白馬ですし

お稲荷さんの眷属は白狐ってことらしいです

白蛇を見ると金運が良くなるとか白いハトは平和の象徴ですよね

戦後復興の証しとして純白の日本犬を生み出した気持ちはわかります

でも一方でその精神とは裏腹に国民はこぞって物欲へと走り出しました

戦後バブリーに乗せられ 気付けば取り残され そして忘れ去られた

一発屋アイドルみたいなワンコなんですよぉ~(泣)



動物はごく少数の割合で白い個体が生まれることがあります

生物学的にはアルビノと言い 色素が欠乏している異変種のことです

他と違う白い体は目立つため外敵に狙われやすくなります

なので群れからも親兄弟からも厄介者として相手にされなくなります

彼らはまったくの自力で生き延びなくてはならないのです

どこかの動物園にホワイトタイガーがいますが野生ではまず生きられないそうです

昔の日本では狼を山の守り神として祀ることがあり

今でも現存する神社はいくつかあるそうです

それはやっぱり白い狼だったようです

群れから外れた異質の一匹狼に人々は畏怖のようなものを感じたんでしょうね

白き孤狼なんて言うとカッコいいけど  なんか切ない話ですね。。。

白い動物を神格化するってのはそこから発展した話なんです

ということはサラっちも神の使い?と一瞬期待しましたが…

お腹まる出しでひっくり返って寝とりまっ!

でもよくよく考えてみると

もともと白がデフォルトの種類はあんまり神格化されないですわな

シロクマとかアヒルとかシロアリとか・・・

突然変異的にまれに生まれたわけではないのでね

ということで サラっちはただの凡犬でした~


あと それに関連したおもしろい説を見つけましてね

白い犬はもっとも人間に近い動物で

次は人間として生まれ変わるってな説

もともと犬は昔から人間のパートナーとして仕事をしてきましたのでね

盲導犬の仕事なんて猫にはたぶん出来ないでしょう

(盲導猫とか盲導猿なんて想像したら笑えるぅ~♡)

なのでもっとも人間に慣れ親しんだ動物は犬と言って間違いないでしょう

で さらに白い動物の神格説が上乗せされてそんな俗説が出来上がったのでしょうな

でも想像するだけで楽しいですよね~

サラっちの場合 普通に寿命まで生きたらあと7年ぐらいかな?

で 人間に生まれ変わってまたいつか出会うのでしょうかね

男に生まれるか女に生まれるか知らんけど

ひょっとして一緒に酒でも飲んで語り合ってるかもね・・・

酒を酌み交わすとなると今から30年近くは後の話ですな

ワシ 生きれるかな?。。。

でもそれを楽しみにして生きるぞぉー!

元サラっちとは知らずにどんな話するのかなぁ

おまえ色白やな~とか言ってたりして(笑笑)

ま 話はすっかりどファンタジーになってしまいましたが

縁とは案外そういうものかも知れませんよ



これが悲劇のワンコか~い!

チミが今こうしていられるのも

ご先祖さまの苦労があってのことなんだよ

感謝しなさい~(^ω^)



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