2019/01/25 21:37
しきそくぜくう~ ♪ くうそくぜしきぃ ♪
アン・ルイスの歌にこんなサビがありました
題名は何だったのかと思い調べてみましたところ
Four Seasons(四季)でした
この歌の歌詞では
四季即是空 空即是色 なんですよね
オリジナルの文句は 言わずと知れた般若心経の核心部です
色即是空 空即是色 と書きます
色(しき)とはこの世のすべての物質的現象を示す仏教用語です
すなわち 目で見えるもの 耳で聞こえるもの 鼻で感じるもの 舌で感じるもの 肌で感じるもの です
で 意味的には
物質的なものはこれすなわち空(くう)であり 空であるからこそ物質的なものなのである
「空」ってのは実体がないという意味なんですが
くうぅ~む (-∧-;)
管理人は仏教に興味を持って35年ぐらいになりますが
いまだにこの意味は???な部分が多々あります
般若心経の解説をする本はたくさん出ているんですが
解釈は著者によって温度差があるんですよね
中には何を言っているのか???と思われるようなものや
般若心経そのものを真っ向批判する人もあるんですわ
これはすなわち つかみどころがない...ってことなんでしょうね
それもそのはず そもそも般若心経とは
ブッダ滅後のだいぶ後世に 空論という思想を持ち出した人たちによって完成されたものなんです
実際 ブッダは「空」というヘンテコな概念については何も語っていません
すなわち 般若心経はまったくもってブッダの教えではないんです
般若心経では くうくうくう と鳩みたいに繰り返していますが
そもそも「空」って?
ここでザクッと説明いたします
まず「空」は決して「無」ではないということです
というか この世で「無」というものはないのです
なのですべてのものは「空」だというんですが・・・
わかったような わからんような( ̄x ̄;)
数字の「0」の概念はインドで生まれたって言いますが
ひとつの例えとして それを思っていただければいいかもです
「0」は決して「無」ではないんです
何らかの縁によって「1」にも「ー1」にも はたまた一気に「100億」にも成り得るんです
あくまで数学的基点として「0」というものが定められているだけの話です
次の瞬間「1」が基点としての「0」に変化すると 元々の「0」は「ー1」に変化します
何かがある時に何かが生じる 何かが変わるとそれにつれて何かも変わる
因と縁によって生じて起きる 因縁生起の法則ですね
私たちの一生のうちに起きるすべての現象もこの概念と同じなんです
すべてのものが瞬間瞬間によって状態が変化するからその実体は不明なんです
それを「空」という簡単な表現で片付けようとするんですけど
なんかやっぱり 無理があるというかピンと来ないんですよね
ましてやこれを原稿用紙の半分そこそこの文字数で説明するには
あまりにも乱暴であるとしか言いようがないんですよね ざっくりし過ぎなんです
その辺が 批判派のツッコミどころとなっている訳なんです
にもかかわらず 般若心経は何故こんなにもポピュラーなんでしょうか
ぶっちゃけ ノリですよ ノリ
気軽に唱えられ 写経するにも適度な長さ 人が毎日苦なく続けられる文字数なんです
習字の練習にもってこいでしょうね
気持ちが高揚するようなリズム感 密教系の寺院では太鼓叩いて音頭取っていますよね
つまりは ノリの良い音楽みたいなもの
歌詞は意味不明?...って よくありますわな
でもまあ 管理人的にも このノリは嫌いではありませんけどね
お風呂に浸かりながらたまに口ずさんだりするんです
しきそくぜくう~ ♪ くうそくぜしきぃ ♪ …って("^ω^)

わが心 すでに 喰うなり! 喰うなり! 喰うなり!
それは くう 違いやな~ (^_^;)
管理人のひとり言