2018/03/07 18:13
この数日 汗ばむぐらいの陽気だと思えばまだまだ寒い日もあり
なかなか体がついていきまへ~ん (;´⌒`)
まさに三寒四温(まだ四寒三温…かな?)の時期ですが とりあえずはやっと...やっと 春が来ました!
明けない夜はない…です
しかし 今年の冬はつらかったっす・・・
管理人は何十年ぶりかに足の指がしもやけになりましたですう (´;ω;`)
地中の虫や植物がむくむくと顔を出すように
アウトドアでいろいろ楽しめる季節の到来です
苦から楽へと変わりつつある時…
でも 花粉とかPM2.5とかありますのであながち楽とも言えませんがね
そして
ちょうど良い季節なんてものは足早に一瞬で過ぎてしまい
数か月後には灼熱地獄が待ち構えているんですよね :゚(;;≡m≡;;)゚:
「一切皆苦」という真理があります
この世のすべては「苦」である…って
ブッダはとてもショッキングなことを仰るんですよね
しかしながら これは仏教で一番重要な真理でして
ブッダが覚りを開いた後 かつての修行仲間だった五人に初めて説法したのがこれなんです
四諦(したい)っていうんですけどね 四聖諦ともいい四つの聖なる真理のことです
「諦」って「あきらめる」と読みますね
すなわち あきらめるしかどうすることも出来ないこの世界の法則を意味しています
まあ 木からリンゴが落ちる万有引力のようなもんですわ
四諦についてはいつか機会があれば述べたいと思いますが
ざっくり 苦・集・滅・道の四つなんです
その最初に来るのが 一切は「苦」であるという真理で
ブッダが初めて人々に説いた教えが まず「苦」ありきだったのです
いきなりぶっちゃけなんですよね
当時としてはめっちゃ超革新的な思想だったはずです
でも
これについてはちょっと違和感を持つ人もいるでしょう
それはそうです
だいたいの人は苦しみも感じるかわりに楽しみも感じますしね
でもですね
ちょっと非現実的な例ですが 頭をからっぽにして想像してみてください
寒いのが嫌いな管理人にとっては寒いのが「苦」なんです
そこで あったかいお風呂に浸かりますと
それはもう極楽なんですよね
でも その極楽も長時間続くとのぼせて地獄へと変わります
お腹が減って死にそうな人は地獄の苦しみです
そこでおにぎりをひとつ食べさせてあげます
生き返った気分で喜びます
でも 何個も何個も無限に食べさせますと苦しんで死にます
数年に一度ディズニーランドに遊びに行く人
日常を忘れ 夢のように楽しくて仕方ないですね
でも 毎日毎日永遠に行きなさい と強要します
当分の間は楽しさが続くでしょうが
そのうち嫌になり 最後には病んでしまいます
素晴らしい景色を眺める
好きな音楽を聞く
芳醇な香りを楽しむ
おいしい料理を食べる
ふかふかのベッドに横になる
これら五感で感じる「楽」も同じことをずっと続けると苦しみに変わります
すなわち 五感のすべてにおいて本質は「苦」なのです
もし仮に 本質が「楽」のものがあるとしたら
同じことを永遠に繰り返しても決して嫌にならず むしろ楽しさがますます増長するはずです
そんなものはないですよね ふつうの神経なら…
では何故「楽」という感覚があるのか
それは心が錯覚しているのです
眼耳鼻舌身…これら五つの感覚器官はそもそもが危険を察知するために備われたものなんです
いわば死なないための危険予知センサーなんです
本来なら生き残るために常に感覚を研ぎ澄まさなければならないのですが
人間世界の環境は野生動物のように過酷ではないのでかなり怠慢になってしまっています
人の心とは実に軽々しいので 少しでも隙があるとすぐに楽を求めてしまうのです
ところがさっきの話 世の中には本質的な楽はないのです
そこで心は苦しみ度合いの違う感覚の変化を「楽」と無理やり思わせている訳なんです
たとえば長時間イスに座っている人がたまに立ちたくなるようにです
肉体強度的には立っているほうが辛いはずなのに何故かそれを求めています
時間の経過と共に心が感じる苦しみ度合いが逆転するのです
要するに 度合いレベルの違いはありますが
ある苦しみから違う苦しみに変わった一定の時間を「楽」と勘違いしているのです
なので すっごく楽しいディズニーランドでも
苦しみ度合いとしては極少ないですが 本質は「苦」であることに違いないのです
すべてが苦だと言ってしまうと悲観的なイメージを受けるかも知れませんが
それはむしろ逆なんです
すべての人間が同様に苦しみの海にいると思うと
結局みんな同じなんだなぁ...なんて同情から来る連帯感のようなものを感じたり
さらには人を思いやる慈しみの心も生まれたりするんですよね
世間では資産があって幸せそうに見える人でも苦しみの海の中にいるのです
たまたましがみついている浮き輪が大きくて安定していますが
どこかの岩にでもぶつかって空気が抜けるとたちまちもがき苦しみます
最初は小さな板切れ一枚で不安定であっても
漂流しているものを寄せ集め(智慧)
がんばっていかだを作り上げ(精進)
ついには陸地にたどり着く(覚りの境地)
この苦しみの世界にあってそのような生き方をしなさい とブッダは教えています
この真理を正しく理解すると 苦と楽をうまくコントロールしながら生きて行けます
今月は仕事を頑張ったので月末にはお洒落なお店でイタリアンでも… みたいな感じに
ささやかな楽しみというものを大切にする人は 直感的に「楽」を感じる限界を知っているんだと思います
それは一時のまやかしの様なものだと 心が薄々気付いているんでしょうね
だから「楽」に多くを求めたりしません
そういう人たちを賢者というんでしょうね (^_^)v

とても 楽 みたいだね チミは・・・
管理人のひとり言