2017/11/08 20:58

管理人のひとり言新シリーズ ぶっちゃけ仏教談義 

何やねん!新シリーズて??? 

古くからのファンの方はご存知かと思いますが

旧ブログでは「仏像談義シリーズ」というものを何回かさせていただいておりました

様々な仏像の解説を通じて仏教のお話をしていたのですが

ありがたいことに最近でも管理人の仏教ネタは意外と好評いただいておりまして

ちょっぴし図に乗って たまにですが時々お邪魔させてもらおうかと思った次第です

仏教歴30数年…といっても誰に師事することもなく全くの我流です

なので共感出来ない内容も多々あろうかと思いますが

そのへんは管理人独自の解釈としてお許しください


さて

世を震撼させている座間市の猟奇殺人事件ですが

ショッキングでえげつないですね・・・

この事件をはじめて知った時

何年か前にネット配信で観た「冷たい熱帯魚」という映画を思い出したのですよ

この作品 20数年前に埼玉で起きた愛犬家連続殺人事件をモデルにしているらしいです

そういえばそんな事件ありましたな

一説によると今回の座間以上に狂気な事件だったらしいですが

いつの時代も現実に起きているんですね この手の異質な事件が…


被害者の方にはお気の毒としか言いようがないのですが

その多くは自殺志願者であったといいます

本気度は今になってはわかりませんがね…

そしてこの犯人も自殺志願者と同じような精神状態で

「生きている意味がない」とか

「何のために生きているのか」とか

不毛なる疑問を周囲に漏らしていたらしいです

あえて金銭目的とか暴行目的とか刑が重くなる供述をしているあたり

この男も早くこの世から消えてしまいたいと思っているんじゃないかな...


ところでみなさんは

何故生まれてきたのか

何のために生きるのか

なんてこと 思ったことありませんか?

おれは〇〇するためにうまれてきたんじゃ~!と

生涯にわたってそう言い続けられるようなバイタリティ人間は幸せな人だと思いますが

大概の人は若い頃は色々なことが未熟な故 ある時ふと思うこともあるでしょうね

かく言う管理人も若い頃に真剣に考えたクチでして

仏教にハマったのもそれがきっかけかも知れません


そこで今回は「ぶっちゃけ仏教談義」第一弾として

この人生最大の難問を仏教的解釈で説明したいと思います



あくまで人間を動物の一種として考えるなら

生まれて生きるのに意味なんかないんですよ

誰も自分の意思で自主的に生まれたわけではないのでね

ただ単純に異性同士が交尾した結果生まれただけです

そして生まれた後はただただ生きるのです

何のために生きるかと言えば死なないためにです

それは何でかと言えば死ぬのが嫌だからですよ

ぶっちゃけ ゴキブリが湧いて出てしぶとく生き延びるのと同じですわ

で それらの元をもっともっと掘り下げると

生き物が生まれて生き続ける原動力は何を隠そう「欲」なんですよね


日本でもたくさん本を出しているスリランカ上座仏教のなんとか長老は実にうまいこと表現しています

「性欲は餌である」

むっちゃ露骨ですね..(^_^;)

餌って何のために? 種が存続するためにです

わたしたちは「種の保存システム」の餌にまんまと釣られとるんです

人間という種を絶やさない為に性欲は必要不可欠なのです

まずそれがないと生まれないですからね

さらにそこから派生進化して色々な欲が生じてくるんです

愛欲 物欲 食欲 所有欲 名誉欲・・・

ほらほら 次から次と○○欲がいっぱい出てくるでしょ

これらの欲はすべてこのシステムが放った餌なんです


話をまとめるとこうです

何故生まれてきたのか = 欲があるため

何のために生きるのか = 欲を満たしたいがため

で 死んだら欲が満たされないので死ぬのが嫌なんです

だから死なないために日々を生きているのです

普通の人は実生活でこれらをあまり意識できていません

目の前のことをこなすのが精一杯だからです


一方で死にたいと思う気持ちも同じ欲です

それは生きたいの裏返しなだけです

これは人間だけが持つ究極のわがままです

欲を満たしたいのに思い通りにならないので自暴自棄になって

それが極端になれば死にたいとなるのです

本当は生きたいのに…


この座間の犯人も殺された自殺志願者も

何の疑いもなく素直に餌に釣られていれば

どこにでもいる普通の人間として普通の生活を送っていたことでしょうに

どこかでバランスが崩れてしまったんでしょうね



と ここまでなら

なんじゃい 結局人間はゴキブリと一緒って言うてるだけやんけ!

となりますが

核心はここからなんですわ


仏教ってある意味すごく科学的でしてね

この種の保存システムに最初に気付いたのがブッダであって

しかもさらに彼はその大いなるシステムを逆手にとったのですよ

この苦しみの世界に生まれる原因は欲であるから

逆にその欲を消滅させればもはや生まれることはない=苦から永遠に脱却できる

仏教的に言えば輪廻する世界からの解脱です

さらにさらに彼は自ら実践してそれを完成させ

なおかつその方法を体系化しそれが現在にも伝わっています(四諦八正道)


人間には「欲」とは一線を画する「心」という機能が備わっています

そしてその比率を 心>欲 に持っていけるのもあらゆる動物の中で人間だけです

最終的にはブッダのように心で以って欲を完全に滅することも出来るのです

人間として生きる意味があるとすれば唯一それだけです


わたしたち凡夫は完成までは無理としても

この理屈だけでも知っておけばきっと幸せになれますよ(たぶん…)



結局のところ

人間はみんな「欲」で生きているのであるなら

どうせなら「健全な欲」を持ったほうが賢く楽しく生きられそうなんですよね

醜いはずの欲を美化できるのもまた人間だけの特権ですから…


で 健全な欲って?

例えばですな

のののバッグが欲しい!
がんばって働いて買お!
こつこつ貯金して買お!

ってな感じかな?

(そこかい!がっつり営業やんけ`0Д0´)


失礼をば <(_ _)> 

では お口直しにサラっちでもどうぞ


またあたしをダシにするのね・・・フン!



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